街灯

朝はやく仕事にいくから、当然外はまだ暗いときが多い。

夜が明けるか明けないかくらいの。

そんな朝方、駅までの道で曇ったメガネに入ってくるぼやっとした光をみて、ふと思った。

街灯が家路を照らしている。

暗くても、街灯があるから、暗くない。怖くない。

斜め上を見ながら歩くと、駅までの道だけでも実にさまざまな形の街灯がある。

電気スタンドを大きくしたような形。

ガラス電球のような形。

うちの駅前はレトロスペクティブな六角形の

ガラス灯もあった。

誰かがデザインを考えて誰かが立てた。

誰かの家路のために。

最近は色々な街灯を見ながら歩くのもなかなか楽しい。

普段まったく気にしないが無かったら確実に困る。(星座の勉強にはなるかもしれない)

防犯にも一役買っているだろう。

いつのまにか点いて、いつのまにか消える。

街灯ごとに違うのか、全部せーのでオンオフするのか。何時に点くのか。冬と夏は同じなのか。誰がどこで切り替えているのか。

何もわからない。

そんなことを考える俺を、街灯は今日も家路を見守ってくれている。

きのこ帝国に「クロノスタシス」という美しく甘やかな歌がある。 曲もMVもとても良くて、街灯が歌詞にも画にも出てくる。大好きでたまに聴く。 明日も仕事だ。よろしく街灯。