かすり傷
「死ぬこと以外はかすり傷」
とはつまるところどういうことか、急遽あらためて考える必要が出てきた。
今日、20年ちかくやってきた仕事に対し「今度から君は別のことをしなはれ~以上」
と言われたのに加え、
今日、銀河系吟遊詩人最果さんの詩についての思いを書いた頭のひどくおかしい
どこぞの誰かの文章をネットで読んだことで、
本来死んでいるかそれに近い頭の回路が突然にも起きてしまったからだ。
この時点で自分で何を書いているのかよくわからない。
時を、いや時は戻さない。
某編集者のことは何も知らないし正直どうでもいいのだが、
一見、死ぬこと以外はかすり傷という言葉自体は、とてもいいセリフであると思う。
恐怖に打ち勝ち何事にも立ち向かっていく勇敢さを感じる。
自身が様々な困難を乗り越えてきた強い人間であるということを
言外からひしひしと感じる。
俺は無敵だと。
でも、裏を返すと
死ぬことは、死ぬことだけはめちゃくちゃ怖い、と言っている。
俺は生きたい、生きるためなら何でもすると。生への執着。
さすれば何のために生きるのかということになる。
以前、平田オリザだったと思うけれど(こないだ叩かれていて心が苦しかった)
「人生はそれ自体が演劇である」というようなことを言っていたのを何かで見た。
俺はそれがこの上なくしっくり来たので、
そのワードを意識のなかの特等席に、座布団を二重に敷いて、ケーキと甘い紅茶を
たっぷり飲ませ、ずっと大切に寝かせてきた。
人生は演劇である。
台本:神様
主演:自分
演目:人生
最強じゃないか。
いま「埼京」と変換されたので関東で一番くらいの感覚でも
いいが、とにかく、兎にも角にも、エニウェイ、ラビットホーンOK?
俺たちは生まれた時から一人一人神様から台本を渡されて、
その役の通りに演じ続ける。
金持ちの社長の息子として生まれ一生金に困らないが、
顔がブスの人生かもしれないし、
お金は無いけど並外れたIQをもち社会人として成功するが
顔がブスの人生かもしれないし、
金も知性もないが
顔がブスの人生かもしれないし。
や、ブスじゃないパターンもあるし。足がくさいパターンとか。
とにかく、エニウェイ、
人生は神様がひとりひとりに適当に作った台本で、
自分が主役の演劇。お母さんも友達も先生もみんなで役をやっている、
日々1頁ずつ読みながらやっているからどんな終わり(オチ)はわからないが、
これはもうどう転んでも、終わりさえも、怖くはないと、思ったのであります。
これは、とある劇なんだと。主人公を楽しめ。演じ切れ。
「死ぬこと以外はかすり傷」という生きるためのお守りになるワードを考えた
某氏もなかなかだけど、
これのもう一段上をいくのがオリザ流であります。
最果さんについて書いたキチガイ文章には、
つまりはブルースリー的なFEEL至上主義が炸裂していて、
冒頭の出来事に薪に火がくべられた感じになったのがいま深夜25時。
To be or not to be,this is a "not" question.
もういいだろう。また寝かそう。俺はおかしい。
そろそろお湯が沸いたので、甘い紅茶をいれる。