ホイップクリーム

ホイップクリームを家で作ることになった。俺が。

 

正しく言うと、子らがフルーツサンドを母の日に作るというので、

その手伝いでフルーツサンド専用クリーム製作を任命された。

 

そもそも論で甘いお菓子類にあまり興味がないので

ホイップクリームとはなんなのか曖昧。

何からできてんの?牛乳?生クリーム的な?バニラ的な何か?

マヨネーズみたいな容器からニュッとやってるのは見たことあるが。。。

 

クックパッドを見ると、「生クリームから作る」と書いてある。

早速スーパーに行って生クリームを探す。マヨネーズっぽい容器に入って

いるのであろう生クリームを。

 

無い。マヨネーズっぽい容器に入っているのは、マヨネーズだった。

 

クックパッドで違うページを見る。

ようやく、200ML入り容器ということを知る。

ML入りの容器、、、生クリームは液体であった!

 

ようやく売り場を見つけると、今度は

脂肪分が43%とか36%とか低脂肪とかある。

脂肪43%とかヤバいじゃん。横綱

というか残りの57%はなに?牛乳?

生クリームは牛乳の親戚なのか?ぜんぜん違うのか?

モナカの親戚が八つ橋とかなんとか言っていたミルクボーイを思い出す。

乳製品だけに。

 

生クリームについて俺は何も知らない。

 

早速、子らとホイップクリーム作りを行う。

人生初である。

砂糖を入れて、泡立て器で混ぜると書いてある。

なんだ、楽勝じゃないか。

早速書いてあるようにやる。

 

できない。

いくら混ぜても、液体の生クリームがほあほあにならない。

やっぱマヨネーズ容器に入ったやつがどこかに売ってたんじゃないのか。

やべえ。子らが泣く。。。めんどくせえ。。。

 

と思ったときに、子がパック側面を見て言った。お父さん、書いてあるよと。

「必ずボウルを氷水で冷やし、3~6℃の状態で泡立てて下さい。

常温で泡立てると分離してもとに戻らなくなります」

 

そんなん知るか!!!と思ったが、ギリギリ大丈夫な状態だったらしく、

なんとか冷やしてから泡立て、無事にホイップクリームが出来た。

子のおかげである。

 

世の中のおじさんで、「ホイップクリームは液体の生クリームから

出来ており、3~6℃に冷やした状態で泡立てないと分離する」

ことを知っている人は何人いるのだろうか。

女性はみんな知っているのだろうか。どのくらいの常識なのだろうか。

 

いい年になっても、人の親になっても、日経読んでてもなお、

知らないことは多い。

ホイップなめんじゃねえぞと、テーブルに子がこぼしたクリームに

言われている気がした。

うるせえなと思い、人差し指ですくってなめた。